2020年から小学校でプログラミング教育が必修になるって知ってますか?
そんな背景があるせいか、最近の書店では
”こどものプログラム”とか”おやこでプログラムに挑戦!”
みたいなコーナーが出来上がっていて、子ども向けのプログラム教本が山積みになっていたりします。
こういうのを見ると、
「あと10年ちょいで、この本を子どもたちが社会に解き放たれるの?」
と戦慄をおぼえるわけですよ。
いったいどんな本があるのかと、学研まんが入門シリーズ 初めてのプログラミングという本を読んでみたところ、
「これは子どものプログラム教育にはぴったりの本だな」
と思ったので紹介します。
まずはざっくりとした説明
Scratch2.0というWEBブラウザ上で動く子供向けのプログラム言語を使っています。
ゲーム好きの小学生がイギリスから来た転校生にゲームの作り方を教えてもらうストーリーです。
Scratchのツールの使い方からゲームのプログラム方法まで紹介しており、この1冊で簡単なゲームを作ることができます。
おすすめする4つの理由
1.やっぱりマンガは読みやすい
学研といえば、「学研まんが 日本の歴史」シリーズが有名です。
歴史嫌いの人でも結構読んでた人は多いんじゃないでしょうか?
私も子どものころはこのシリーズはよく読んでいました。
プログラミングの教材となると、淡々と文字と写真で説明してるだけのものが多い。
子どもにそんな本を読ませちゃうとすぐに飽きて、部屋の片隅でほこりをかぶってしまいます。
でも「はじめてのプログラミング」は、学研まんがのノウハウがふんだんに使われているので、とても読みやすくなっています。
2.答えを導き出す過程を考える癖が身に付きそう
いいなと思ったのは、1~10まで「これをこうするとこうなるよ」と書かれていない点でした。
登場人物たちは簡単なプログラムを教えてもらって、「これを実現するにはどうすればいいのか?」と考えていきます。
その時「こうすればいいんじゃない?」と思いついて、実際にプログラムを組んで間違えてしまう。
そして「じゃあこれは何がいけないのか?どうすればいいのか?」を考えて、正解を導き出す。
教えられるだけの受け身の学習ではなく、自分で考える学習を身に着けることができます。
プログラミング以外にもいろいろな学習で役立つ癖が身につくのではないでしょうか。
3.親子でネットリテラシーを養える
Scratchには掲示板のようなコミュニティがあります。
登場人物たちは「ネットで個人情報を書くのはいけない」ということを教えられ、「なぜいけないのか」も学んでいく。
また音楽素材などの著作権についても説明があります。
意外といい年した大人でも著作権とかネットリテラシーが低い人が多かったりします。
親子で最低限のネットリテラシーを身に着けることができるのではないでしょうか。
4.チームで1つのものをつくる大切さを学べる
最初は先生役の転校生と、生徒役の男の子だけでゲームを作っていました。
次第に仲間が増えて、「ゲームを面白くするにはどうすればいいのか?」などをディスカッションしたりします。
また、全員がプログラムをするのではなく、
・プログラムを作る子
・イラストを担当する子
・音楽を担当する子
・テストをする子
と役割が割り当てられ、実際に1つの作品を作るには、多くの人がかかわっているということが伝わりやすい内容になっています。
まとめ
「はじめてのプログラミング」はとても読みやすくできており、飽きにくい工夫もされている良書です。
親子でプログラミングを勉強するならこの本を一読することをお勧めします。